2019年 第21回 入賞作品
入賞作品一覧
○最優秀賞
・祭りガールズ(山田 貞司 様/苫小牧市)
○優秀賞
・ふる里語るうろこ雲(梅澤 勇二 様/札幌市)
・夏空燃ゆる(野 佳昭 様/沼田町)
○優秀賞(JR部門賞)
・雪化粧(能登 喬也 様/札幌市)
○入選
・もうすぐ収穫(金子 道雄 様/苫小牧市)
・イヨイヤサー!(岸本 理恵/帯広市)
・夜高あんどん(神保 吉数 様/新ひだか町)
・残照の湖(野 佳昭 様/沼田町)
・祭りの男(平野 眞佐男 様/札幌市)
○入選(JR部門賞)
・ようこそ沼田へ!(石丸 雄里 様/札幌市)
・稔りの田園を~疾走(野 佳昭 様/沼田町)
○奨励賞
・神輿の人(今井 昌 様/札幌市)
・クラウス発車(金子 道雄 様/苫小牧市)
・激突(小山 憲紀 様/苫小牧市)
・よいやさよいやさ(小山 憲紀 様/苫小牧市)
・主役の行進(斉藤 恵一 様/美瑛町)
・源・平ホタルの憩い(野 佳昭 様/沼田町)
・ホロピリ湖の朝(野 佳昭 様/沼田町)
・紫陽花萌える(山岸 真理 様/名寄市)
・笑顔咲く(山田 貞司 様/苫小牧市)
・秋色を走る(龍至 伸一 様/深川市)
入賞作品ギャラリー
講評
はじめに
厳正な審査が行われ、応募総数128点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、JR部門優秀賞1点、入選5点、JR部門入選2点、奨励賞10点、計21点点が選出されました。
審査は、横山 茂氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、若林祐治氏(沼田写真クラブ代表)、菊地晴夫(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします
講評
明日萌の里フォトコンテストは今年で21回目を向かえました。昨年は祭りの悪天候などの影響もあり、応募点数がやや少なかったのですが、今年は昨年を上回る応募点数があり安堵しているところです。
今回も100点以上の作品を拝見しましたが、やはり夜高あんどん祭りの作品が多くありました。反面、米どころということもあり田園風景や蛍など自然風景写真も多くエントリーされていて、皆さん精力的に撮影されているのがよくわかりました。また、JR部門が新設されたということで、大変興味深く審査させていただきました。
21回目となるコンテストで栄えある最優秀賞を獲得した苫小牧市の山田貞司さんの作品「祭りガールズ」は、一次審査の時から目をひいた作品です。今までとは全く違う発想とアングルで、祭り女子達を真下から見上げて撮影しています。しかも、参加した女子達はとても楽しそうです。元来カメラとは、このように楽しげな人達を記録するという意味で進化してきたところもあると思います。いわば写真の原点のような作品ではないかと思います。
優秀賞の梅澤勇二さんの作品もとてもユニークです。超広角レンズのデフォルメを上手く引き出して東屋とうろこ雲を撮影しています。東屋の下では町の方でしょうか、リラックスしながらなにやら語り合っています。ほのぼのとした中にも計算された要素が沢山詰まっている作品です。
同じく優秀賞の「夏空燃ゆる」を撮影された地元のベテラン野 佳昭さんは、定番の夜高あんどん祭りの作品です。数多いお祭りの中でも迫力、シャッターチャンス、構図ともに群を抜いている作品でした。やや引いて祭りの人達を取り込んだことで、スケールの大きさも表現できていると思います。
JR部門での優秀賞、能登喬也さんの作品は文字通り北海道の冬の厳しさの中をひた走りする列車を、ストレートに表現しています。
他、入選5作品、JR部門入選2作品、奨励賞10作品も秀作揃いでした。
奨励賞の小山憲紀さんの作品「激突」は、今回の優秀賞「夏空燃ゆる」の作品とほぼ同位置、同時間帯に撮影されたものと思われます。どちらも優れた作品でしたが、祭りの人達の動きをやや広めに取り込んだ「夏空燃ゆる」に軍配が上がりました。
今回も夜高あんどん祭りの作品が数多く出展されていましたが、21回目ともなると、どうしても以前と似たような作品が多くなってきます。回を重ねるごとにお祭りで賞を取るのはかなり難しくなってきます。それにはやはり自分なりの目というか心の表現が必要になってくるのではないでしょうか。次回の応募作品に期待したいと思います。
終わりに
最後になりますが、21回という長きの開催を重ねられている主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表しますと共に、改めまして受賞者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
2019年11月3日
「明日萌の里フォトコンテスト」審査員代表