2013年 第15回 入賞作品
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入賞作品一覧
- 最優秀賞
- 黄金に染まる水田(佐藤 圭 様 様/留萌市)
- 優秀賞
- ようこそ、ぬまたへ!(梅澤 勇二 様 様/旭川市)
- 優秀賞
- 男の祭りだ!(平野 眞佐男 様/札幌市)
- 入選
- 夏&冬(西村 公孝 様/苫小牧市)
- 幻春花(野 佳昭 様/沼田町)
- 舞い太鼓(佐藤 圭 様/留萌市)
- 激突、後方の仕事人(沼田 信廣 様/美唄市)
- 月夜のホロピリ湖(丹羽 明仁 様/愛知県小牧市)
- 奨励賞
- 水鏡(みずかがみ)(縣 博基 様/深川市)
- すずらんの思い出(滝本 国光 様/留萌市)
- 贅沢な一日(西村 公孝 様/苫小牧市)
- 愛情(石丸 綾 様/留萌市)
- 明日に向かって(石丸 綾 様/留萌市)
- 小さな春(野 佳昭 様/沼田町)
- 春寒の水鏡湖(沼田 信廣 様/美唄市)
- 萌えの丘展望(はやし ひろし 様/苫小牧市)
- ある夜の明日萌駅のキセキ(高山 亮太 様/羽幌町)
- いくぞ〜!(野村 正一 様/札幌市)
入賞作品ギャラリー
講評
はじめに
第15回「明日萌の里フォトコンテスト」に多数のご応募をいただき、ありがとうございました。
去る10月10日、沼田町健康福祉総合センター2階大会議室において厳正な審査が行われ、応募総数212点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、入選5点、奨励賞10点、計18点が選出されました。
審査は、金平嘉則氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、若林祐治氏(沼田写真クラブ代表)、久保田亜矢(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします。
去る10月10日、沼田町健康福祉総合センター2階大会議室において厳正な審査が行われ、応募総数212点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、入選5点、奨励賞10点、計18点が選出されました。
審査は、金平嘉則氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、若林祐治氏(沼田写真クラブ代表)、久保田亜矢(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします。
講評
第15回目を迎えた「明日萌の里フォトコンテスト」ですが、今年は昨年に比べてやや応募総数が減る結果となりましたが、撮影者の被写体に対する熱い思いのこもった作品が多かったように思います。
応募作品全体を見ますと、夜高あんどん祭りの作品が1番多く出品され、その他四季の自然景観、景勝地、イベント、野生動物や人物スナップなど、多様な作品が集まりました。
最優秀賞に選ばれた佐藤圭氏の作品「黄金に染まる水田」は、俯瞰して見下ろした水田が「田」の文字にも見える、何気ないようでいながら構成力に長けた完成度の高い斬新な構図が鮮明でした。左側から移動して来る白いトラックや、黄金の中に点在する緑色も良いアクセントとなっています。米どころ沼田を表現しアピールする、ユニークな視点が素晴らしい作品です。
優秀賞の2作品も高い評価を得ました。梅澤勇二氏の作品「ようこそ、ぬまたへ!」は列車の赤い線と、 2人の子供の赤いTシャツの色がリンクしてはっと目を奪われます。駅名も入れた構図やタイトルなどストレートな表現も作品をよりよくしています。
平野眞佐男氏の作品は、鮮やかなあんどんの光る赤やオレンジ色とシルエットの黒のシンプルな色使い、影絵のような人物の動きや配置に高いセンスを感じます。縦構図で下から見上げる様にしたのも遠近が強調されより良い効果を生み出しました。
入選5作品、奨励賞10作品も力作揃いです。
野佳昭氏の入選作品「幻春花」は、背景に上手く雪の白を取り込んで、カタクリの健気さを見事に表現しています。西村公孝氏の奨励賞「贅沢な一日」は、夏の沼田にこのようなイベントがあることを知らなかったので興味深く感じたことと、実はイベントではなく手前の女性陣が主役である構図の妙に面白みを感じました。石丸綾氏の「愛情」「明日に向かって」は無垢な瞳の中に写る行灯の火、その視線の先にあるであろう象徴的なあんどんの文字、という物語性を感じさせる組写真的な表現が秀逸で、心に残りました。
応募作品全体を見ますと、夜高あんどん祭りの作品が1番多く出品され、その他四季の自然景観、景勝地、イベント、野生動物や人物スナップなど、多様な作品が集まりました。
最優秀賞に選ばれた佐藤圭氏の作品「黄金に染まる水田」は、俯瞰して見下ろした水田が「田」の文字にも見える、何気ないようでいながら構成力に長けた完成度の高い斬新な構図が鮮明でした。左側から移動して来る白いトラックや、黄金の中に点在する緑色も良いアクセントとなっています。米どころ沼田を表現しアピールする、ユニークな視点が素晴らしい作品です。
優秀賞の2作品も高い評価を得ました。梅澤勇二氏の作品「ようこそ、ぬまたへ!」は列車の赤い線と、 2人の子供の赤いTシャツの色がリンクしてはっと目を奪われます。駅名も入れた構図やタイトルなどストレートな表現も作品をよりよくしています。
平野眞佐男氏の作品は、鮮やかなあんどんの光る赤やオレンジ色とシルエットの黒のシンプルな色使い、影絵のような人物の動きや配置に高いセンスを感じます。縦構図で下から見上げる様にしたのも遠近が強調されより良い効果を生み出しました。
入選5作品、奨励賞10作品も力作揃いです。
野佳昭氏の入選作品「幻春花」は、背景に上手く雪の白を取り込んで、カタクリの健気さを見事に表現しています。西村公孝氏の奨励賞「贅沢な一日」は、夏の沼田にこのようなイベントがあることを知らなかったので興味深く感じたことと、実はイベントではなく手前の女性陣が主役である構図の妙に面白みを感じました。石丸綾氏の「愛情」「明日に向かって」は無垢な瞳の中に写る行灯の火、その視線の先にあるであろう象徴的なあんどんの文字、という物語性を感じさせる組写真的な表現が秀逸で、心に残りました。
終わりに
札幌在住の私からみますと、沼田と言えば「米どころ」「夜高あんどん」「ほたる」「明日萌の里」「ホロピリ湖」のイメージが浮かびます。今回200点以上の作品を見ましたが、そのイメージを裏切らない沼田の様々な素晴らしさを表現した優れた作品を多数見ることが出来、嬉しい限りです。特に、最優秀賞の水田の作品には、はっとさせられるものがありました。
デジタルカメラの技術革新により、オートプログラム撮影、高感度撮影など、より手軽に様々な撮影をすることが出来る様になりました。では、優れた作品とはいったい何なのでしょうか?それは既存の作品のイメージに捕われない自由な発想、独自の視点、つまりオリジナリティーなのだと思います。オリジナリティーあふれる素晴らしい作品の応募を、これからも楽しみにしています.
開催を重ね充実した実績を残し続ける本コンテストですが、今後も写真を通じた人や文化の交流や観光振興に繋がる取組みとして、ますます発展することを期待します。
最後に、主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表すとともに、受賞者の皆さまに心よりお祝い申し上げます。
2013年11月3日
「明日萌の里フォトコンテスト」審査員代表
(公社) 日本写真家協会会員 久保田 亜矢
デジタルカメラの技術革新により、オートプログラム撮影、高感度撮影など、より手軽に様々な撮影をすることが出来る様になりました。では、優れた作品とはいったい何なのでしょうか?それは既存の作品のイメージに捕われない自由な発想、独自の視点、つまりオリジナリティーなのだと思います。オリジナリティーあふれる素晴らしい作品の応募を、これからも楽しみにしています.
開催を重ね充実した実績を残し続ける本コンテストですが、今後も写真を通じた人や文化の交流や観光振興に繋がる取組みとして、ますます発展することを期待します。
最後に、主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表すとともに、受賞者の皆さまに心よりお祝い申し上げます。
2013年11月3日
「明日萌の里フォトコンテスト」審査員代表
(公社) 日本写真家協会会員 久保田 亜矢