2011年 第13回 入賞作品
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入賞作品一覧
- 最優秀賞
- 初体験(西村 公孝 様/苫小牧市)
- 優秀賞
- 大喧嘩(若林 祐治 様/沼田町)
- 優秀賞
- 早春(野 佳昭 様/沼田町)
- 入選
- まつりはじまる(古平 文男 様/三笠市)
- 花咲く萌の丘(桶川 久子 様/赤平市)
- 実りの萌の丘(佐藤 圭 様/留萌市)
- 夜高に舞う蛍火と鼓動(沼田 信廣 様/美唄市)
- 仲睦まじく(原田 敬裕 様/札幌市)
- 奨励賞
- 田を舞うアオサギ(佐藤 圭 様/留萌市)
- 明日に架ける橋(藤本 武行 様/沼田町)
- ダルマを潰せ!(斎藤 修成 様/苫小牧市)
- 冬の幌新太刀別川(越智 保 様/沼田町)
- 人力の融雪跡(沼田 信廣 様/美唄市)
- 残照の氷湖(野 佳昭 様/沼田町)
- ホロピリ湖紅葉(東海林 一昭 様/札幌市)
- 優しい音色(桑原 吉行 様/札幌市)
- 破壊(深江 博紀 様/旭川市)
- 炭山(ヤマ)の造形(鈴木 英樹 様/札幌市)
入賞作品ギャラリー
講評
はじめに
第13回「明日萌の里フォトコンテスト」に多数のご応募をいただき有り難うございます。
去る10月11日、沼田町健康福祉総合センター2階大会議室において厳正な審査が行われ、応募総数234点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、入選5点、奨励賞10点、計18点が選出されました。
審査は、金平嘉則氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、石崎豪章氏(沼田写真クラブ会長)、岡本洋典(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします。
去る10月11日、沼田町健康福祉総合センター2階大会議室において厳正な審査が行われ、応募総数234点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、入選5点、奨励賞10点、計18点が選出されました。
審査は、金平嘉則氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、石崎豪章氏(沼田写真クラブ会長)、岡本洋典(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします。
講評
13回目の開催となった「明日萌の里フォトコンテスト」ですが、今年は応募数で僅かに昨年を上回り、引き続き本コンテストの認知度の高さを示す結果となりました。
応募作品全体を見渡すと、例年同様夜高あんどん祭りの作品が多数ですが、これまで以上に沼田の田園や景勝地の風景、人物を絡めたスナップなど、多様な視点から表現された優れた作品が多数集まりました。
最優秀賞に選ばれた西村公孝氏の作品「初体験」は、町内の親水公園で初めて魚釣りを体験した子供達のスナップショットです。釣り上げた魚に駆け寄る瞬間なのか、3人の幼子の興奮と歓声が伝わる臨場感あふれる作品です。見下ろす男性の視線や放置された捕虫網等も、夏の休暇を楽しむ家族の幸福なひとときを演出しています。沼田の魅力を新鮮な視点とロケーションで表現した1枚です。
優秀賞の2作品も完成度の高い作品です。若林祐治氏の作品「大喧嘩」は、夜高あんどんのぶつかり合う様子を巧みに動感表現しています。スローシンクロにより、大きく揺らいだあんどんと対照的に動じないあんどんを見事にフレーミングしました。野佳昭氏の「早春」は、雪解けの水田に降り立った旅鳥と残雪を抱く暑寒別岳を配した作品です。午後の逆光時を選び、ハイコントラストな画面に仕上げることで、早春の輝くような陽射しを印象的に表現しています。
入選5作品、奨励賞10作品も秀作揃いです。
原田敬裕氏の入選作品「仲睦まじく」は、祭りを見るペアーの後ろ姿のスナップですが、粋な浴衣姿が華やかな祭りの雰囲気を演じます。同じく古平文男氏の作品「まつりはじまる」は、まつりに加わる小学生のスナップですが、楽しげな会話が聞こえるような作品です。沼田信廣氏の奨励賞作品「人力の融雪跡」は、人力で散布された融雪剤が残雪上に描いた独特の紋様を絵画的に表現しています。
応募作品全体を見渡すと、例年同様夜高あんどん祭りの作品が多数ですが、これまで以上に沼田の田園や景勝地の風景、人物を絡めたスナップなど、多様な視点から表現された優れた作品が多数集まりました。
最優秀賞に選ばれた西村公孝氏の作品「初体験」は、町内の親水公園で初めて魚釣りを体験した子供達のスナップショットです。釣り上げた魚に駆け寄る瞬間なのか、3人の幼子の興奮と歓声が伝わる臨場感あふれる作品です。見下ろす男性の視線や放置された捕虫網等も、夏の休暇を楽しむ家族の幸福なひとときを演出しています。沼田の魅力を新鮮な視点とロケーションで表現した1枚です。
優秀賞の2作品も完成度の高い作品です。若林祐治氏の作品「大喧嘩」は、夜高あんどんのぶつかり合う様子を巧みに動感表現しています。スローシンクロにより、大きく揺らいだあんどんと対照的に動じないあんどんを見事にフレーミングしました。野佳昭氏の「早春」は、雪解けの水田に降り立った旅鳥と残雪を抱く暑寒別岳を配した作品です。午後の逆光時を選び、ハイコントラストな画面に仕上げることで、早春の輝くような陽射しを印象的に表現しています。
入選5作品、奨励賞10作品も秀作揃いです。
原田敬裕氏の入選作品「仲睦まじく」は、祭りを見るペアーの後ろ姿のスナップですが、粋な浴衣姿が華やかな祭りの雰囲気を演じます。同じく古平文男氏の作品「まつりはじまる」は、まつりに加わる小学生のスナップですが、楽しげな会話が聞こえるような作品です。沼田信廣氏の奨励賞作品「人力の融雪跡」は、人力で散布された融雪剤が残雪上に描いた独特の紋様を絵画的に表現しています。
終わりに
13回目となった「明日萌の里フォトコンテスト」ですが、微増した応募数に加え、新しい視点やロケーションから表現された作品が多数集まったのが好印象と言えます。特に、最優秀賞や入選作品に人物を含めたスナップショットが複数選出されたことも、沼田の魅力を様々な視点から表現しようとする撮影者の努力が実を結んでいる結果と判断できます。
ただ、冬の作品が少ないことが今回も見受けられますので、冬の沼田も撮影していただきたいと希望します。
本コンテストは今年で13回を数え、北海道内では質実共に他の模範となる実績を残しています。今後も、この「明日萌の里フォトコンテスト」が沼田町の観光振興に繋がる取組みとして発展することを期待します。
最後に、主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表すと共に、受賞者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
「明日萌の里フォトコンテスト」審査員代表
(社) 日本写真家協会会員 岡本 洋典
ただ、冬の作品が少ないことが今回も見受けられますので、冬の沼田も撮影していただきたいと希望します。
本コンテストは今年で13回を数え、北海道内では質実共に他の模範となる実績を残しています。今後も、この「明日萌の里フォトコンテスト」が沼田町の観光振興に繋がる取組みとして発展することを期待します。
最後に、主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表すと共に、受賞者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
「明日萌の里フォトコンテスト」審査員代表
(社) 日本写真家協会会員 岡本 洋典