2020年 第22回 入賞作品
入賞作品一覧
○最優秀賞
・微睡みのホロピリ湖(上田 達哉 様/当麻町)
○優秀賞
・ホロピリ湖の銀河(神保 吉数 様/新ひだか町)
・色づく(能登 喬也 様/札幌市)
○優秀賞(JR部門賞)
・真布の秋(小山内 義紀 様/東川町)
○入選
・朝がまた来る(石田 めぐみ 様/北広島市)
・月夜の沼田ダム(海野 孝 様/滝川市)
・大雪山遠望(野 佳昭 様/沼田町)
・明日萌の里の朝(平澤 勇斗 様/美瑛町)
・おいしいお米出来ました(山守 陽一 様/旭川市)
○入選(JR部門賞)
・ススキの中(金子 道雄 様/苫小牧市)
・STATION(乗客)(龍至 伸一 様/深川市)
○奨励賞
・真夏の雪遊び1(今井 昌 様/札幌市)
・色づく町(岩城 侑平 様/旭川市)
・気高く舞う(上田 達哉 様/当麻町)
・次は明日萌(金子 道雄 様/苫小牧市)
・木立(神保 吉数 様/新ひだか町)
・残照(巽 勝義 様/美唄市)
・生命の四重奏(坪井 智洋 様/札幌市)
・華麗な光(野 佳昭 様/沼田町)
・「流れゆく萌え夏」(原 聡彦 様/札幌市)
・夏去りて(桧枝 広美 様/網走市)
あんどん写メ部門
〇優秀賞
・合戦を終えて(野 佳昭 様/沼田町)
〇入選
・揃い踏み(岩城 智則 様/沼田町)
・迷子にならないようにね!(木村 拓哉 様/沼田町)
入賞作品ギャラリー
講評
はじめに
厳正な審査が行われ、応募総数236点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、JR部門優秀賞1点、あんどん写メ部門賞1点、入選5点、JR部門入選2点、あんどん写メ部門賞2点、奨励賞10点、計24点が選出されました。
審査は、横山 茂氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、若林祐治氏(沼田写真クラブ代表)、菊地晴夫(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします
講評
明日萌の里フォトコンテストは、今年で22回目を向かえました。まずもって受賞された皆様、大変おめでとうございます。
今年は世界的にも、コロナ禍に振り回された年となってしまいました。ここ沼田町でも、最大のイベントであります「沼田町夜高あんどん祭り」の中止は、町民の方々はもとより、毎年楽しみにしているファンの方にとっても大きなショックとなったことに違いありません。多くの自治体などでは各種フォトコンテストの中止を発表する中、明日萌の里フォトコンテストは実施するとの連絡が入ったときには、一瞬戸惑いました。果たしてこの状況の中で、どれくらいの作品が集まるのか心配したからです。しかし、その心配は全くと言って良いくらい思い過ごしに終わりました。というのも、例年よりはるかに多い作品がエントリーされたからです。
このことは例年話しておりますが、写真に対する関心の高さの表れだと思っております。しかも、審査終了後に受賞者の居住地を見ますと、当麻町、新ひだか町、札幌市、東川町、美瑛町などと町外の方が多く受賞されており、驚きと同時に大変嬉しく思いました。これだけ町外の方が沼田町に来町されているということは、フォトコンテストの本来の目的をある程度は果たしているのではと思えるからです。誠にありがとうございます。
受賞作品を振り返ってみますと、栄えある最優秀賞を受賞された当麻町の上田達哉さんの作品「微睡みのホロピリ湖」は、その上品な色合いがかなり目をひいた作品です。コンテストにはよく必要といわれている派手さは決してありませんが、訴えるモティーフ、テーマがしっかりしていれば、このように見事に最優秀賞に選ばれるという見本のような作品になっています。観光写真としても、また作品としてもかなり格調高い仕上がりになっています。
優秀賞の神保吉数さんの「ホロピリ湖の銀河」も、同じ湖の作品でした。しかし、モティーフが全く違った作品で、もちろん時間帯も違いますが、同じ場所でも表現方法は無限にあるということがわかると思います。
同じく優秀賞の能登喬也さんの「色づく」は、スケール感よりも、自分の心の内面を表現していると思います。大きな風景だけではなく、このような足下の風景、目の前の小さなものを見る目を養うことも大事な事だと思います。
JR部門での優秀賞、小山内義紀さんの作品はドローンで撮影した作品でした。今後はこのようなドローンで撮影する機会が増えてくると思いますが、くれぐれも事故にはご注意頂きたいと思います。
最後に今回初めて創設された「あんどん写メ部門」ですが、祭りの雰囲気が手に取るようにわかる優れた作品でした。スマホカメラはこれから益々進化すると思われ、手軽に誰でも撮れるのが特徴です。この部門も常設しても良いのではないかと思っているくらいです。
他、入選作品や奨励作品も力作揃いでした。
来年は新型コロナウィルスもある程度は押さえ込まれていると思います。今年自粛した分、来年はカメラを持ってまた沼田町にお越しください。
終わりに
最後になりますが、22回という長きの開催を重ねられている主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表しますと共に、改めまして受賞者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
2020年10月24日
「明日萌の里フォトコンテスト」審査員代表