スノークールライスファクトリー
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籾貯蔵への雪冷房の導入
籾は各農家において、1次乾燥された半乾籾(水分18%未満)700トン/日を乾燥貯留ビンで荷受し、その後、5日間程度(乾燥水分量0.5%/日)で14.5%に乾燥仕上げを行い、施設で乾燥調製を行った約22万俵を「雪中米」として籾摺りし出荷します。
施設概要
- 完成年
- 1996年(平成8年)
- 事業主体
- 沼田町
- 運営管理
- 北いぶき農業協同組合 沼田支所
- 構造規模
- 鉄骨造 一部3階建て
- 建築面積
- 4,474平方メートル(延べ床面積5,405平方メートル)
- 事業費
- 16億2,300万円(国庫補助金50%)平成7年度地域農業基盤確立農業構造改善事業
- 貯留乾燥設備
- 50トン/ビン×55ビン
- 乾燥方法
- 常温除湿乾燥方式
- 貯雪庫容積
- 3,696.0平方メートル(貯雪量1,500トン)
- 幅11.0メートル 奥行35.0メートル 高さ9.6メートル
- 貯雪量
- 1,500トン
雪冷房システム
スノークール ライスファクトリーの雪冷房方式は、雪-空気直接熱交換型を採用しており、もみ貯留ビン内で温かくなった空気は、混合器と貯雪庫に送風されます。貯雪庫へ送風された空気は、垂直に開けられた約400個の雪孔を通過し、0℃近くまで冷されます。冷された空気は、バイパスを通過した空気と混合することで、温度4℃、湿度75%の空気に調節された後、もみ貯蔵ビンに再び送風されます。
豊かな自然が育む 雪中米(せっちゅうまい)
自然の雪(雪エネルギー)
を利用し、新米の風味を保つように雪温で蓄えています。
雪中米を出荷している 沼田町米穀低温貯留乾燥調製施設(スノークールライスファクトリー)の雪室には、毎年ダンプおよそ500台分の雪が入れられます。
除湿乾燥
秋は乾燥機の役目をします。火力を一切使わず外気による自然乾燥、だからお米にやさしいのです。
雪入れ
気温が上昇する夏に向けて貯雪庫へ雪を入れて おきます。
冷温貯蔵
米の品質が落ちてしまう夏も、雪の冷気でしっかり保存。沼田にとって雪は大切な資源なのです。
雪を利用した低温冷蔵施設の特徴
沼田町では、雪は自然のなかで絶えず再生されタダで無尽蔵にあります。これを利用することで、籾(もみ)貯蔵に適した環境を容易に確保できます。ランニングコスト面でも150平方メートル以上であれば、電気冷房にくらべ て低コストであるとされています。
沼田町食料貯蔵流通基地 構想推進協議会の発足
我が国の食料自給率は世界的にみてもきわめて低水準であり、21世紀にむけて食料安全保障の具体化を目指すためには穀物の長期保管が至上命題といえます。第3期の米過剰期といわれている今こそ備蓄のための基本政策を構築し、その実現に向けた取り組みを国をあげて展開しなければなりません。
既に道内各地の自治体や経済界が備蓄基地構想の実現に向けた動きを始めており、道内屈指の米どころであり、施設立地の各種条件が整った沼田町においても その粋を結集し、地域の特性が生かされる 食料貯蔵流通基地誘致にむけ活動を強力に展開しています。
留萌港にフェリー就航を促進するための期成会も設置されており、これを喫機にクリーンで安全な自然エネルギーの利活用を図る、産学官一体となった産業ク ラスターの実現にむけて「沼田町食料貯蔵流通基地構想推進協議会」を設立しました。
既に道内各地の自治体や経済界が備蓄基地構想の実現に向けた動きを始めており、道内屈指の米どころであり、施設立地の各種条件が整った沼田町においても その粋を結集し、地域の特性が生かされる 食料貯蔵流通基地誘致にむけ活動を強力に展開しています。
留萌港にフェリー就航を促進するための期成会も設置されており、これを喫機にクリーンで安全な自然エネルギーの利活用を図る、産学官一体となった産業ク ラスターの実現にむけて「沼田町食料貯蔵流通基地構想推進協議会」を設立しました。