2021年 第23回 入賞作品
入賞作品一覧
〇最優秀賞
・湖模様(野 佳昭 様/沼田町)
〇優秀賞
・僕のお手伝い(はやし ひろし 様/苫小牧市)
・北ホタルと星祭り(龍川 悠平 様/留萌市)
〇優秀賞(JR部門)
・111歳の夢(齋藤 幹太 様/旭川市)
〇入選
・ホロピリ湖を走る道(小山内 義紀 様/東川町)
・湖面に映える(河原 秀之 様/深川市)
・朝焼け(金子 道雄 様/苫小牧市)
・豊穣の郷(千葉 馨 様/赤平市)
・さあ!雪中米へ!(木村 美紀枝 様/深川市)
〇入選(JR部門)
・snow station(能登 喬也 様/札幌市)
・秋の川霧を行く(佐々山 竜一 様/旭川市)
○奨励賞
・星に願いを(熊木 曜平 様/妹背牛町)
・お食事タイム(藤本 武行 様/沼田町)
・夏休み(西村 公孝 様/苫小牧市)
・我が街 (熊木 曜平 様/妹背牛町)
・炭鉱の歴史日本遺産(千葉 りつ子 様/赤平市)
・朝靄(岩城 侑平 様/旭川市)
・コスモスの咲く頃(河原 秀之 様/深川市)
・そばの花 満開(上城 英敬 様/札幌市)
・ようこそ!(山田 貞司 様/苫小牧市)
・夕陽の中を走る(山下 ルミ 様/旭川市)
入賞作品ギャラリー
講評
はじめに
第23回「明日萌の里フォトコンテスト」に多数のご応募をいただき、ありがとうございました。
厳正な審査が行われ、応募総数219点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、JR部門優秀賞1点、入選5点、JR部門入選2点、奨励賞10点、計21点が選出されました。
審査は、横山 茂氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、若林祐治氏(沼田写真クラブ代表)、菊地晴夫(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします
厳正な審査が行われ、応募総数219点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、JR部門優秀賞1点、入選5点、JR部門入選2点、奨励賞10点、計21点が選出されました。
審査は、横山 茂氏(沼田町長)、吉住淳男氏(沼田町観光協会会長)、若林祐治氏(沼田写真クラブ代表)、菊地晴夫(自然写真家)の4名が担当しましたが、以下を審査員講評といたします
講評
明日萌の里フォトコンテストは、今年で23回目となるロングランのフォトコンテストとなっています。まずもって受賞された皆様、大変おめでとうございます。
今年も昨年に引き続き、コロナ禍に振り回された年となってしまいました。ここ沼田町では、最大のイベント「沼田町夜高あんどん祭り」が2年続けて中止となり、町民の方々はもとより、毎年楽しみにしているファンの方にとっても大きなショックとなったことと思います。例年ですと夜高あんどん祭りの写真で埋め尽くされるのですが、昨年、今年と全く見ることはできず、非常に残念に思っています。
しかしながら、長年行っているコンテストだけあって、作品内容は年々向上しているように見受けられました。と同時にプリントレベルが非常に高く感じられます。
今は自家処理のプリントがほとんどですが、皆さん自分の作品をプリントにして昇華させるということを心得ているようにお見受け致しました。他のコンテストの審査にも時折出向くのですが、なかなか上手くプリントできないという方々が多い中、明日萌の里フォトコンテストにエントリーされる方々のプリントは群を抜いて素晴らしく、総合的な写真レベルの高さともいえると思います。
受賞作品を振り返ってみますと、最優秀賞を受賞された地元の野 佳昭さんの作品「湖模様」は、文字通り模様の美しさに目を奪われました。浅瀬の雪解け模様がとてもリズミカルです。アクセントとして枯れ木を二本配置しているのも良いですね。全体的な色調も申し分ありません。やや地味な感じを受けますが、ベテランらしい落ち着いた作品作りが見事です。
優秀賞のはやし ひろしさん「僕のお手伝い」は稲を持つ子供をストレートに撮った作品で、この子の笑顔がまた良いですね。写真撮影の原点のようなモティーフで、写真を見れば細かな解説は必要ないでしょう。
同じく優秀賞の龍川悠平さんの「北ホタルと星祭り」は、ホタルの舞と星空のコラボレーションです。ホタルや星をモティーフにした作品は他にも多く見られましたが、ホタルの飛び交う数と星の軌跡が良くマッチしていると思いました。肉眼では決してこのようには見えないのですが、まさしく写真の妙といえる作品となっています。
JR部門での優秀賞、齋藤幹太さんの「111歳の夢」は、文字通りとても夢のある作品に仕上がっています。拝見していて、まるで銀河鉄道のようなイメージが沸いてきました。やや長時間露光で列車の軌跡と天の川を上手く表現しています。現像でもう少し空の青さを出しても良いのではないでしょうか。
他、入選作品や奨励作品も力作揃いでした。来年はきっと新型コロナウィルスも押さえ込まれていると思いますし、夜高あんどん祭りも開催されることでしょう。次回は更に多くの力作をお待ちしております。
終わりに
最後になりますが、23回という長きに渡って開催を重ねられている主催者と関係者の皆様のご努力に敬意を表しますと共に、改めまして受賞者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
2021年10月24日
「明日萌の里フォトコンテスト」審査員代表